うつ病原因や予防方法をご紹介。誰でもかかりやすい病気なので、用心のためにも記事に目を通してみてください。

 

座り仕事

 

 

オーストラリアにあるニューサウスウェールズ大学精神医学部准教授のサミュエル・ハービー氏は、運動不足がうつ病に与える影響について警告を投げかけます。

「生活スタイルが変わり、世界中の人たちの座っている時間が長くなっています。それと共に、うつ病が発症する確率が高くなっているのです」

運動を週1時間だけでも行うと、うつ病が発症するリスクが低くなるとも。

「ちょっと息が上がるぐらいのウォーキングで構いません。運動の習慣がない人は、週12時間だけ運動をする人と比較してうつ病が発症するリスクが44%も増えていたのです」

体を動かさない座った状態で長い時間を過ごしていると筋肉がほぼ活動しません。

その結果、血流の悪化と共に骨や筋肉が弱くなり、肥満、ガン、2型糖尿病、早期の死亡などの危険性が高くなるのです。

運動することで考え方がポジティブになり、心身共にリフレッシュするという効果があります。

長い時間、座り仕事をしている方は、日頃から運動を心掛けましょう。

 

ネガティブな感情が移る

 

うつ病患者を世話している身内や家族が、新たにうつ病患者になるケースも案外多くあります。  

うつ病患者とは、『やりたくない』『辛い』『死にたい』といったネガティブワードを口にするもの。

そのようなネガティブワードが飛び交う環境が周囲の人たちからパワーやエネルギーを奪い取り、大きなストレスを与える原因となってしまいます。

周囲の人たちにうつ病が伝染することは珍しくありません。

うつ病患者のケアをする人は、よく注意して下さい。

ケアに疲れたときには、自分の趣味に没頭してはいかがでしょうか。気分転換が大切なのです。

お笑い番組を見るのもいいでしょう。

笑うことが、うつというマイナスエネルギーを消すパワーとなり、うつ病の予防につながるからです。

周囲の人たちは、ぜひカウンセリングを受けてください。

みんなが協力して互いの心の重荷を軽減させることは、うつ病予防の有効策なのです。

 

テレビや映画後と現実のギャップ

 

 

2009年に公開された映画『アバター』は、神秘的な惑星で繰り広げられる人類と先住民による戦いをテーマとした作品。

3Dを駆使した映像はリアルそのもの。その美しさに心を奪われて、うつ症に陥る人が米国を中心に続出したことでも話題になりました。

映画館から出た後に、現実世界が嫌になったというのが原因といいます。

『ハリー・ポッター』シリーズが完結したときにも同様の騒動が起きました。

テレビや映画などのバーチャルな世界と現実との線引きが上手にできず、そのギャップに苦悩する人が増えているとの説もあります。

今後、世界的に取り組まなくてはいけない問題といえるでしょう。

 

甘いものの食べ過ぎ

 

うつ病全体の3040%を占めているとの報告もある非定型うつ病は、若い女性を中心に増えています。

甘い食べ物の食べ過ぎが原因といわれ、症状が深刻になるにつれてさらに欲求が増すというのが大きな特徴。

糖分の大量摂取は、抗うつ薬の常用と同様の効果が得られるという説もあるので注意が必要です。

果物の糖分は構いませんが、大量の砂糖が使われているお菓子やスイーツは厳禁。

チョコレートには特に気をつけましょう。

脳内の神経伝達物質に作用して、いい気分になるという説もあります。

でも、甘い食べ物の摂取によって気分がよくなるのは、ほんの少しの間だけ。

食べ過ぎによって体重の増加という結果をもたらし、さらに落ち込むという悪循環を引き起こしてしまいます。

 

選択肢が多く悩みすぎる

 

 

情報過多といえる今の世の中。

何を選択すればいいのか、頭を悩ますことは誰でもあること。

なかには選択に苦しんで徹底して検討を続けるうちに、うつ病を発症する人も少なくありません。

生真面目な完璧主義者タイプがこのケースに当てはまります。

結婚、就職、住宅といった選択を余儀なくされる場面では、特に気をつけましょう。

性格を治すのは一長一短ではいきませんが、あまり気負わずに生きていくことを心掛けましょう。

世界保健機関(WHO)によると、世界中で3億人以上がうつ病で苦しんでいるといいます。

世界的にうつ病は増えているのです。

2005年~2015年にかけて18%も増加したというデータがあります。

ですから、うつ病予防は誰もが心掛けるべき。

 

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今回、紹介した記事を参考にして予防に努めてください。