男性と女性の脳は違うといいます。では脳の違いによってうつ病にも影響するのでしょうか。
実は脳の違いだけではないと判明!
その真相は?!
・男性より女性の方がうつ病になりやすい?
女性は男性に比べなりやすい傾向にあります。それは脳の違いだけではなく、ホルモンも影響しているといえます。
女性ホルモンには、エストロゲンと呼ばれるものがありこれはセロトニンに関係しています。
セロトニンは感情に関係した部分、自律神経を正常にする働きのある物質です。
妊娠や月経・閉経などによりエストロゲンの分泌が少なくなります。
このホルモン分泌が少なくなってしまうと、セロトニンも少なくなる現象が!
不足するとうつ病になりやすいといわれているため、女性は男性よりもなりやすい傾向にあるのです。
脳の違いだけでなく、ホルモンも関係していたのですね。
体は素晴らしくよくできています。なる前に対策を取れば回避もできるはずです。
・ホルモンから男性の脳に与える影響
男性の脳に多い特徴としていわれているのは、空間を立体的に把握しやすい右脳が発達していること。
物の大きさを判断してこの空間に入るか入らないかを見極めることができます。
目的をもって会話をするので論理的に話すことが多く、相手は何も言えなくなってしまうなんてことも。
男性は家を守るためなどで外に向かっていることが多いため、上司からの威圧や誘いに断ることができにくい傾向が。お酒の席も多いのでアルコール依存症になる人も増えています。
また、男性ホルモンにあるテストステロン。これが減ると脳内で作られる自律神経を整えるセロトニンの分泌が減り、うつ病になりやすくなるといわれています。
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・ホルモンから女性の脳に与える影響
女性の脳に多い特徴としては、右脳と左脳の連携を取る動きに長けていること。
感受性も豊かなので、話に共感してほしいと感じる場合が多々あります。
男性は論理的に話すので結論を急ぎがちですが、女性は話を聞いて共感してほしいのです。
落ち込めば話を聞いてくれる人に打ち明けるので、心の拠り所を求めます。
女性は感情が影響する特徴を持っているので、心に与えるものが大きく関わってきます。
妊娠することや、閉経して女性ホルモンのエストロゲンが少なくなると、脳内で作られるセロトニンの分泌が減るのでイライラしたり心の安定を崩してしまいます。
その延長線でうつ病になる確率が上がってくるのです。
男性ホルモンに多いテストステロンもエストロゲンと同じ役割をしていますが、減る量は緩く下降しているので、女性の方がうつ病になる可能性が高い傾向にあります。
・心理的にも違いがある
男性は落ち込んだ時は一人になりたがることが多く、自分で解決しようとします。一人になり頭を整理していくのです。
話をして解消させるというよりも、何も話さず過ごしている時間の中で自然と自分の好きなことに意識が向いていきだんだん気持ちが変わっていくというスタイルです。
趣味に熱中したり、お酒を飲むことも。気になるのは、ドーパミンを出して発散すること。
これはスリルが隣り合わせなので注意するよう気にかけておくといいでしょう。
反対に女性は話をします。誰かに話をして共感してもらい発散するのです。
また涙を流すことや甘いものを食べることでもセロトニンが作られるので、自然に解消しようとしているのでしょう。
しかし、女性は話してもスッキリしていなかったり、この話をしてよかったのかなど家に帰ってから考えることもあります。
解消しきれていないと感じることもありますので、あまり気にしすぎないことも大切です。
・社会での違いがうつ病を生む
男性と女性とでは社会的な立場の違いがあります。差がないようにと言っていますが、
中々難しいところも。会社で意見が通るのは男性、女性はお茶くみなど水回りをやらされるなど、やはりどこかで男女の違いが生まれています。
また、男性は外で働くもの、働いて家族を養わなければならないという重圧を。
家事は女性が行うもの、家のこと全般は女性がやるのが当たり前の役割だと思われているところも未だにあるのです。
産休、育休も実際は取りづらいものです。
社会の流れや古い考え方などにより、新しい時代のやり方に慣れないところもあるでしょう。
ここからうつ病を生み出す可能性もあります。
社会の中であたかも決まっているようなものに囚われて、気にしすぎて自分を苦しめてしまわないように自分の中に筋を立てておくといいでしょう。
男性と女性では脳の違いのほか、男性ホルモン・女性ホルモンの違い、社会の立場や環境によりなりやすい病気も違います。
ホルモンの関係で女性はうつ病になりやすいといわれていますが、上手にストレスを発散して考えこみすぎないよう工夫することが大切です。